ボッチャは、白いボールに自分のボールをどれだけ近づけられるかを競うスポーツです。パラリンピックの正式種目でもあります。
ルールはとてもシンプルです。投げても、転がしても、足で蹴ってもかまいません。それでいて、勝つためには作戦が必要な競技です。
ボッチャはどんな競技?
はじめに、白いボールをコートに投げます。これが目標になるボールで、ジャックボールと呼ばれます。
そのあと、赤と青の2つに分かれて、自分のボールをジャックボールに近づけていきます。近づけ方に決まりはありません。転がしても、山なりに投げても、相手のボールに当ててもかまいません。
ボールを投げることが難しい場合は、ランプという補助具を使えます。ランプを操作する人(ランプオペレーター)に自分の意思を伝えられれば、プレーできます。
ボッチャは、もともと重度の脳性まひがある方や、同じくらい手足に重い障がいがある方のために考えられたスポーツです。体を大きく動かさなくてもプレーできるように作られています。
点はどうやって入る?
赤と青は、同じ数のボールを使います。決まり方はとても簡単です。すべてのボールを投げ終えたら、ジャックボールにいちばん近いボールを持つ側が得点します。
覚えることはこれだけです。どちらが先に投げるか、点数をどう数えるかといった細かい決まりもありますが、最初は「白いボールに近づける」とだけ覚えれば、すぐに始められます。
一緒に楽しむボッチャと、競技としてのボッチャ
ボッチャの楽しみ方には、大きく2つの入口があります。
ひとつは、みんなで一緒に楽しむボッチャです。年齢や性別、障がいの有無にかかわらず、同じコートで一緒に競い合えます。
体験会はショッピングモールや学校など、さまざまな場所で開かれています。簡易的なコートを設置して行うので、特別な施設がなくても始められます。その場でスタッフが教えてくれる体験会もあるので、ルールを知らなくても参加できます。
もうひとつは、競技としてのボッチャです。パラリンピックなどの公式競技では、車いすを使用する選手が、障がいの程度に応じたクラスに分かれて競います。誰と対戦しても公平になるように、参加できる条件やクラス分けの仕組みが決められています。
「誰でも一緒に楽しめる」ことと、「公式競技には公平に競うための仕組みがある」ことは、どちらも本当です。入口が2つあると考えると、わかりやすいかもしれません。
シンプルなのに、奥が深い
ルールは簡単ですが、勝つのは簡単ではありません。ボッチャは、戦略と正確さが問われる競技です。ねらった場所にぴったり止めるのは、見た目より難しいものです。
面白いのは、相手のボールを動かせることです。自分のボールを当てて相手のボールをはじいたり、目標である白いボールごと動かしたりできます。1球投げるだけで、コートの状況が大きく変わります。
だから、「どこに投げるか」の判断が勝敗を分けます。強く投げる力よりも、狙いどころを考える力が大切になります。年齢や体力に差があっても勝負になるのは、このためです。
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