「世界のボッチャ」は、各国でボッチャがどう広がり、どんな選手や実績があるのかを、公式情報をもとにたどるシリーズです。第3回はインドネシアです。
インドネシアは、2024年のパリ大会で初めてパラリンピックのボッチャに出場しました。そして、出場した4人の選手全員がメダルを手にしました。2026年の世界選手権でも金3個、銀1個を獲得し、金メダル数では参加国最多となりました。
パリ初出場で4人全員メダル
- ムハンマド・ビンタン・ヘルランガ(Muhammad Bintang Herlangga):男子BC2個人で銀メダル
- ギスチャ・ザヤナ(Gischa Zayana):女子BC2個人で銅メダル、チーム戦で銀メダル
- ムハマド・シャファ(Muhamad Syafa):男子BC1個人で銅メダル、チーム戦で銀メダル
- フェリックス・アルディ・ユダ(Felix Ardi Yudha):BC2。チーム戦で銀メダル
メダルは銀2つ、銅2つの合わせて4つ。初めて出場した大会で、選手全員が表彰台に上がりました。
BC1・BC2で一気に世界の上位へ
インドネシアの実績は、BC1とBC2に集まっています。BC1は手または足でボールを投げ、補助する人を1人つけられるクラス、BC2は手で投げ、補助する人がつかないクラスです。
この2つのクラスの選手で組むチーム戦でも、パリで決勝まで進みました。
日本を9対0で破ったチーム戦
パリ大会のチーム戦で、インドネシアは準々決勝で英国にタイブレイクの末に勝ち、準決勝で日本と対戦しました。結果は9対0でインドネシアの勝ち。決勝は中国に6対7の1点差で敗れ、銀メダルになりました。日本は3位決定戦で韓国に勝ち、銅メダルを取っています。
2026年も続く勢い
2026年7月にポルトガルで開かれた国際大会「World Boccia Cup」で、インドネシアは金メダル4つを獲得しました。男子BC2の決勝はインドネシアの選手どうしの対戦になり、フェリックス・アルディ・ユダが優勝しています。
8月から9月にかけてソウルで開かれた世界選手権では、金3つ、銀1つを獲得しました。男子BC1でシャファ、女子BC1でハンダヤニ・ハンダヤニ(Handayani Handayani)が優勝し、チーム戦でも金メダルを取っています。
女子BC1の決勝は、世界ランキング1位のハンダヤニと2位の遠藤裕美選手の対戦でした。8対2でハンダヤニが勝ち、遠藤選手は銀メダルでした。
急成長を支えてきたもの
国際競技団体のワールドボッチャ(World Boccia)は2026年7月の記事で、インドネシア代表のコーチの話を紹介しています。コーチは、2018年にジャカルタでアジアパラ競技大会が開かれるまで、ボッチャのことはほとんど知らなかったと振り返っています。
この大会のあと、政府が競技への投資を決め、2021年には初めての全国大会を開きました。合宿を重ねて、パリ大会に備えてきたそうです。コーチは、毎日の練習、整ったトレーニング環境、政府の支援を、強くなった土台として挙げています。
ワールドボッチャの加盟団体一覧では、インドネシアの加盟団体は NPC Indonesia です。
アジアパラでも注目の国
愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会のボッチャは、10月17日から24日まで名古屋市総合体育館で行われます。アジアパラリンピック委員会は大会前の紹介で、開催国の日本に加えて、タイ、インドネシア、韓国、中国を、国際大会で実績を重ねてきた国として挙げています。
インドネシアの注目選手として名前が挙がっているのは、フェリックス・アルディ・ユダとハンダヤニです。日本とインドネシアが、また同じコートで向き合う場面もありそうです。
パラリンピックに初めて出場してから2年あまり。インドネシアは、世界大会で金メダルを重ねる国になりました。
情報の確認について
この記事の情報は、2026年10月12日に確認しました。
大会の結果は国際パラリンピック委員会(IPC)の公式記録と記事、2026年の国際大会と代表コーチの話はワールドボッチャの記事、世界選手権の女子BC1決勝は日本ボッチャ協会の発表、アジアパラの見どころはアジアパラリンピック委員会の大会紹介をもとにしています。
選手の名前は、公式の英語表記をもとにカタカナで書いています。インドネシア語の読み方と少し違う場合があります。
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学習記事の一覧はボッチャを知るにまとめています。
