ボッチャで反則をしたときの罰則は、どの規則で試合をするかによって違います。
- 選手権大会で使う競技規則:反則の重さに応じて、「ボール除去」「ペナルティボール」「イエローカード」「レッドカード」などの段階がある
- 国内の特定の大会で使うフレンドリーマッチ版:罰則は、投げるときの反則に対する「ボール除去」
ここでは、主な反則と、それぞれの規則での罰則を見ていきます。
主な反則
次のような行為は、どちらの規則でも反則です。
- 審判が投げる合図を出す前に投げた
- ジャックボールより先に、カラーボールを投げた
- 投げるときに、体や用具、ボールが、スローイングボックスの線やボックスの外の床に触れていた
- 投げるときに、ランプがスローイングラインを越えていた
- ランプを使う選手の補助者が、投げる先のエリアを見た
投げる前に、足や車いす、用具が線に触れていないかを確かめる習慣をつけておきましょう。
フレンドリーマッチ版の罰則:ボール除去
フレンドリーマッチ版の罰則は、**ボール除去(リトラクション)**です。反則をして投げたボールを、コートから取り除きます。取り除かれたボールは、そのエンドでは使えません。
ボール除去の対象になるのは、上に挙げたような、投げるときの反則です。フレンドリーマッチ版には、ペナルティボールやイエローカード、レッドカードの決まりはありません。規則にない場面は、競技規則を参考にして、大会の主催者が判断します。
競技規則の罰則:反則の重さで段階がある
選手権大会で使う競技規則では、反則の内容によって、罰則が重くなっていきます。
- ボール除去:投げたボールを取り除く。合図の前に投げた、ジャックボールより先にカラーボールを投げた、などの場合
- ペナルティボール:相手に、追加で1球を投げる権利が与えられる。自分の持ち時間でないときにプレイングエリアに入った、正当な理由なく試合を遅らせた、などの場合
- ボール除去とペナルティボールの両方:線や外の床に触れた状態で投げた、ランプがスローイングラインを越えていた、などの場合
- イエローカード:警告。2枚目を受けると、その試合から退場になり、試合は没収される
- レッドカード:大会から即時失格。審判をだまそうとする、改造したボールを使う、暴力をふるう、などの場合
選手と、その選手を補助するスポーツアシスタントやランプオペレーターは、ひとつのまとまりとして扱われます。補助する人が受けたカードは、選手にも科されます。
ペナルティボールとは
ペナルティボールは、競技規則にある罰則です。反則があったエンドで、すべてのボールを投げ終えたあとに投げます。
- コート上のボールを片づける
- ペナルティボールをもらった側が、自分のカラーボールから1球を選ぶ
- コートの真ん中にある35cm四方の枠(ターゲットボックス)に向かって、1分以内に投げる
- 枠の線に触れずに、枠の中に止まれば1点が加わる
ボールを動かしてしまったら
試合の途中で、コート上のボールを誤って動かしてしまうことがあります。そのときは、審判が両方の側や線審と話し合って、ボールをできるだけ元の位置に戻します。正確に戻せなくても、動く前の点数の状態を大切にします。
元の位置に戻せないときや、元の点数がわからないときは、そのエンドを最初からやり直します。
なお、競技規則では、エンドが終わる前に誤ってコート上のボールに触れると、相手にペナルティボールが与えられます。
制限時間を過ぎてから投げたボールも、使えないボールとして扱われます。時間の決まりは「時間のルールとタイムアウト」で説明します。
地域の体験会では
地域の運営ガイドの中には、地域で楽しむときは、反則への対応は注意を促す程度がよいとするものもあります。これは大会の規則ではなく、地域で楽しむための運営の考え方です。
どこまで厳しくするかは、会の目的や参加する人に合わせて決め、始める前にみんなで確認しておきましょう。
次に読む記事
- ボッチャとは? ルールはシンプル、作戦は奥深いスポーツ
- ジャックボールのルール — ジャックが無効になるとき
- 時間のルールとタイムアウト — 持ち時間と時間切れ
- 審判のやり方とハンドサイン — 反則を知らせる合図
学習記事の一覧はボッチャを知るにまとめています。
